プロジェクトレポート 2011熊本城ミュージアム わくわく座(桜の馬場観光交流施設)

熊本の歴史・文化の魅力を伝える、官民一体の文化観光交流施設。

熊本城を再現するプロジェクションマッピング映像
熊本城を再現するプロジェクションマッピング映像
1F展示室
1F展示室
エントランス
エントランス
よみがえる熊本城VR映像とライブ解説
よみがえる熊本城VR映像とライブ解説
大型映像と寸劇が交錯する2Fものがたり御殿
大型映像と寸劇が交錯する2Fものがたり御殿
 参勤交代の駕籠(かご)体験
 参勤交代の駕籠(かご)体験
 殿さま、姫さま衣装体験
 殿さま、姫さま衣装体験
 馬術体験
 馬術体験
  • 熊本城を再現するプロジェクションマッピング映像
  • 1F展示室
  • エントランス
  • よみがえる熊本城VR映像とライブ解説
  • 大型映像と寸劇が交錯する2Fものがたり御殿
  •  参勤交代の駕籠(かご)体験
  •  殿さま、姫さま衣装体験
  •  馬術体験

プロジェクトの狙い・課題

■熊本城の周辺観光の基地として、観光客の滞在を増やし、周遊へと誘う。


■歴史的なコンテンツを扱いながら、エンターテイメント性の高い展示を追求する。

取り組みの視点・解決策

■熊本城をはじめ周辺地域へのガイダンス機能を果たす展示構成。


■しっかりした時代考証に基づく、体験性の高い模型や映像・情報コンテンツの導入。

年間170万人の観光客の周遊と滞在を促し、中心市街地を活性化する拠点施設へ。

江戸時代300年を通じて、加藤家、細川家のもと九州の要として栄えた肥後熊本。熊本城は日本三名城の一つに数えられ、現代でも熊本のシンボルです。この天下の名城の築城400年を記念し、熊本市の中心市街地活性化を図って推進されたのが、「熊本城桜の馬場観光交流施設」の整備事業。その中で飲食物販事業と連携し、PFI事業*で作られたのが、歴史文化体験施設「湧々座」です。 熊本城への観光集客は、年間平均170万人に及びます。2011年の九州新幹線開業にあわせ、熊本城とその周辺観光の基地として観光滞在を増やし、中心市街地をより魅力的なゾーンに底上げすることが事業の目標でした。 本事業はPFI事業として、専門性の高い地元企業群と、新しい文化施設の運営手法と映像技術・事業力を持つトッパングループによりSPCが形成されました。この事業スキームの中で、設計・施設整備・運営・維持管理と一体的な事業を推進。地元企業の知恵やノウハウも十二分に活かされた事業となりました。 (※)PFI事業: 民間の資金と経営能力・技術力(ノウハウ)を活用し、公共施設等の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営を行う公共事業の手法。

周辺地域のガイダンス機能で、旧城下町そのものが魅力的なコンテンツになる。

本事業の目標である中心市街地活性化のためには、いかに観光客の感動を形成し、周遊へと誘い、地域への波及効果を創出するかが重要な課題になりました。歴史文化体験施設「湧々座」は、熊本城とほぼ一体化した立地にあり、熊本観光の導入部として熊本城や旧城下町の観光をする際のガイダンス機能を果たすように構成。観覧時間は40分〜1時間程度とし、その後の観光への興味を喚起するエンターテイメント性を重視した展示演出を行いました。 また、エントランスでは熊本城との共通チケットを発行し、広間に地図を投影して周辺の観光施設や有名店を紹介するなど、周辺地域との連携を図ることで、旧城下町そのもののコンテンツ化を図ったのです。

歴史考証と遊び心が融合。質の高い歴史エンターテイメントを実現。

熊本の歴史・文化を魅力的に伝え、観光客を周遊へと誘うために、体験性の高い模型や映像・情報コンテンツを活用し、しっかりした歴史考証と遊び心が融合した魅力的な展示が追求されました。 湧々座1階の「熊本今昔絵巻」では、加藤清正の肥後入国から西南戦争までを一挙に紹介。VR(バーチャルリアリティ)シアターでは江戸時代中期の熊本城を臨場感ある映像で再現するなど、熊本城や城下町の歴史・文化を楽しむためのコンテンツを魅力的に伝えます。 湧々座2階の「ものがたり御殿」では、迫力ある映像や役者により、熊本城から広がる歴史ハイライトをドラマ仕立てで紹介します。水の都・熊本ならではの「熊本名水ものがたり」や、海上ルートを使った参勤交代を紹介する「海の大名行列」、最新技術で再現した声が聞こえてくる「加藤清正の肖像」など、熊本の歴史と文化の魅力を体感してもらいます。 こうした展示内容を実現するため、展示テーマにあわせて専門家・有識者や地元のキーマンにご監修・ご協力いただきました。また、4カ国語からの解説の言語選択ができる座席シートなど、世界・アジアからの集客も狙ったグローバルなサービスも展開しています。 本施設の開館直後、東日本大震災により、集客、特に外国人観光客の減少による大きな影響を受けましたが、その後も運営業務を継続して受託し、魅力的な企画展の開催やオリジナルの着ぐるみを作るなど、さまざまな工夫で集客に努めています。

公式サイト
http://www.sakuranobaba-johsaien.jp
所在地
熊本県熊本市中央区二の丸1-1-1
分野
観光(歴史体験)
設立主体
熊本市
熊本城観光交流サービス株式会社
開館年月
2011(平成23)年3月
規模
延床面積3,301㎡ 展示面積1,293㎡
業務範囲
展示施設設計
展示制作・工事
展示維持管理
運営

当社実績の詳細についてのお問合せ、ご相談、ご依頼は
下記問合せフォームよりお気軽にお問合せください。
担当者よりご連絡させていただきます。

この施設の運営に関する実績

熊本城ミュージアム わくわく座(桜の馬場 城彩苑 観光交流施設) 指定管理者
ピックアップ事例

熊本城ミュージアム わくわく座(桜の馬場 城彩苑 観光交流施設) 指定管理者

熊本城や旧城下の歴史文化の発信を通して観光交流の促進と中心市街地活性化に 熊本市の中心市街地活性化を目指し、PFI方式で整備された「桜の馬場 城彩苑」。その中に位置する観光交流施設「熊本城ミュージアム わくわく座」は、熊本観光の起点として熊本城や旧城下の観光ガイダンス機能を担っています。 当社はPFI事業の構成企業として本施設の整備に携わり、引き続き指定管理者として施設を運営しています。わくわく座では、熊本城の歴史文化を伝える展示や、映像と寸劇を組み合わせたシアター「ものがたり御殿」の運営、各種歴史体験プログラム・観光交流イベントの実施など、多彩な事業を通して熊本城や旧城下の文化的価値を発信。郷土芸能団体や周辺施設と連携した事業も広く行い、観光周遊の促進による熊本市の中心市街地活性化に寄与しています。

ページのトップへ戻る